観たぞい雪組公演

2001年3月12日
 いってきましたづかムラへ。先に[-宙]にてハプニング&アドリブをお知らせしたが、とりあえず専科生が元星組っ子(ブン様、ワタル様)であるためか、大劇場公演を終えて東京の稽古中のはずの星組組長及びトップスターの同期が観に来てはった。
 芝居は石田脚本、アニメチックなギャグ満載の演出。でも書いちゃうとネタバレになってしまうので割愛しておく。トド様は「和製バトラー」宜しくあの髭と洋装姿が成り上がりっぽい。ブン様はまさしくRYOMAの豪傑っぷりで、ワタル様のスケベ顔も最高じゃった。
 レビューは初の荻田センセ。誰かが書きました「オギー」の呼称。うーん、幕なし16場の基本に則ったって感じ。中詰後の場面が繊細すぎて負けましたセンセ。ポイントは幕開きのコム氏とラインダンス前に出てくるワタル様の大女。とりあえずこの位で赦してたもれ。
 出版から半年経っているが、昨日入手。岸香織さんの文体、於徒楽の憧れなり。タカラヅカの戦後録と共に、歌劇団という現場でのエピソードがユーモア満載で読める代物。結局一気に読んでしまった。
 ショッキングな出だし、先輩のこと、ご自身のこと、後輩のこと、そしてもちろん、阪神大震災のときのこと。20世紀の宝塚を語るに欠かせない貴重な内容となっている。於徒楽は70周年の頃から宝塚を観ているので、舞台で知っているジェンヌの名前が続々。『歌劇』で読めない世界が描かれていて、さすが『婦人公論』の常連。今回は後者が中心と思われる。
 最近ファンになった方へ少し解説を。「岸香織、馬に蹴られて100円安」これはタイトル本に載ってないことだが、赤川次郎原作の「名探偵は一人ぼっち」が舞台化されたときのアドリブ台詞(しゃべったのは当時のトップスター高汐巴さまだった。今どきの表現で言うと、これを聞いた於徒楽は受けウケでしっかり憶えている)。兎にも角にも客を和ます芝居巧者として知られていた。いつぞやWOWOWでも放送されたが、『タカラヅカ行進曲』という、モンパリ上演時のエピソードを盛り込んだ愛読者大会の際も、白塗り化粧で場内の度肝を抜いてくれた。そして平成版ベルばらのとき星組版で悶絶夫人&その旦那役をされている。覚えているぞヨ、「専科時代唯一の月組出演」のとき魔法使いの役で、「オヘチャノチャチャチャ」とか言ってはった。そういや『名探偵〜』以外植田現理事長の作品やわ。
 「ロミジュリの時は『天使〜』、ルートヴィヒの今は『白鳥〜』」なんて、そのこだわりは共感できるなぁ。於徒楽は音楽の創り手として、その創作に対する姿勢は高く評価したいのである。
 冒頭はマミ様の燕尾姿だった。そうや、もう終わってたんや。なんかこれもよくわかる。燕尾でさよならの挨拶ができるのはトップスターの特権みたいやけれど、やっぱりヨイっす。
 さて、植田センセの話に戻るけれど、トップの器というものを語ってはりましたなぁ。人というものは、その資質ももちろん関わるけれど、そういう立場におかれてはじめて湧いてくる責任感というのもあると思う。タモ様も退団発表をしている。今やなくて次の東京がラスト。どうかなぁ。
 そして、新時代を担う演出家としてのお言葉。昭和のファンの好みと、現代のファンの好みとは違うところがある。新しい宝塚を創っていきたい、と。素晴らしいっすねぇ。
 TBCの映像もある。こけら落としの映像もある。本日京都で放送のタニ氏。
 杜けあきさんのファンだった、というのは何かで聞いていた。「ザーッツライ てんてんてん」という彼女の表現、ホント的を得ていると思う。てんてんてん、というところは要するに余韻(エコー)があるという意味だし、あのお方は客を酔わせる歌い方であった。そーか、タニ氏、やってみたいのねん、そこで棒タイをはらりと解くところとか・・・。
 新人公演のエピソードに触れるが、女装はバウでやったのを観たぞ、於徒楽は! 「ワンモアタイム」あのヤンミキ伝説を作った脚本の再演版。アレは可愛かったのう。でも今回は可愛いだけでは役創り失格だって訳でやんすね、よくわかっているぢゃないの。でも今年研7になるってことは、今度がラスト新公きゃ?

百面相かなぁ?

2001年2月20日
 ユウヒ氏のこと、TVを観てて思った。なんか顔が違って見える、というか、まだ憶えきれてないのだろうか。髪型も、なんとなくリカ様風に見える。
 中国公演のときの話が旅のメインだったのは納得できるとして、さそりのから揚げってのにビックリ。だてに4000年やってないワイ。
 あの期はすぐ上の期と比べるとつつましいものだ。もう退めてしまったオトコ氏と同期だっけ。おっと、花組アチャコ氏が居る。もう10年ですきゃ? そんなもんか。
 この日の「すたーらいとぱっせんじゃー」はコウ様であった。一時期宙吊り系が続いた彼女であったが、なるほど、好きなのねん。
 立体写真に写っているのもそうそうたるメンバーだったにゃ。だって月組のトップ男役&娘役、そして後の宙組初代トップ男役。
 もう終わってしまったが、東京のマミ様サヨナラにお付き合いできたコウ様。話題に出ましたのう、かつてのアンドレとオスカルの仲だった訳で。
 そういえば東京づいてるコウ様。そろそろ宝塚に戻ってこないかにゃ?

『歌劇』の本 久々

2001年2月10日
 於徒楽はネットに時間を割くようになって、トンと紙メディアに接することから遠のいていた。久々に2月号を読んでニマニマ。ココでジェンヌの愛称や顔を覚えるのですから、ファンにとっての「主食」ですわな。
 オサ氏の「私を抱け・・・」(聞きたいよ〜)とか、ユミコ氏のアンドレ、ミホコ嬢のステファン人形説。全国ツアーで今度バトラーをやるであろうノル様髭の予告編(?)とか、集合日にかき集めた「OFFネタ」とか、ユキタケダ先生のかっちょいいデフォルメとか、ほんと新鮮に見えてくる。
 舞台写真を観て、ビデオを観たい、と思った「ツキヨノウタゴエ(漢字省略)」。ワタル様然りだが、コム氏恐るべし! オスカルでブレイクしたかつてのヤン様(安寿ミラさん)の勢いを写真から感じる。ストーリーに難ありといわれているようだが、これは演技で引っ張る作品なのだろう。ベルばら舞台版もそうだし(ってキツイかしらん?)。
 もうひとつ。日本物のメイク、ノル様がかつてのシメ様(紫苑ゆうさん)に見えてくる。いいけどさ。
 あのター様特集。もちろんくまこさんはチェック済みですね・・・? 納得ですわよ。
 「すたーらいとぱっせんじゃー」ケロ氏の場合。
 あの期の宴会、すごそー。だって隣に映ってたトウコ氏をはじめ、オサ氏、ナル氏、コム氏、ハナ嬢、とんでもない面々ではありませぬか。ま、だからって「黄昏色のハーフムーン」のパロディっつーのも笑える。あの作品そのものが変なキャラクターの集まりだったし。
 彼女はひょっとするとバウホールで主演するチャンスがあるんぢゃないか、と思うときがある。かつての海峡ひろきさん的扱い。ディナーショーは経験済みだし、次はね・・・。
 さてと表題。ご覧になった方はおわかりだが、心憎い自己演出だった。あれひとつあれば国内外らくらくだもんにゃ。枕、「マイブック」、この辺は常識っぽい範囲として、星条旗! 余興でもどんな使途があるじゃろ?
 行ってきました。むちゃくちゃセンターでございました。1階A席でしたがね、ノル様が真ん前で歌ってくれるのです。
 「花の業平」、作品としてヒットではないですか。いつ観ても、誰がやってもその世界・役に入れそう。ショーは、うーむ、企画賞かしらん。
 於徒楽は双眼鏡を持ちたくない人です。だから細かいところは観らんないのですが、大劇場では小細工しても仕方がない、ということを演出サイドも心得ていただいてるもので。だから、芝居の最初と最後の「忍ぶ〜恋、盗む〜恋、・・・」の振りがすっきり見える人とそうでない人とか、衣装の差とか、その辺でチェックを入れてしまいます。
 音響も、S席よりも聞き取りやすいし、まして今回はセンター。「業平〜っ」と叫ぶ声が下手からいい感じで聞こえてました。
 伊勢の斎宮は風邪なのかハスキーボイス。一緒に観ていた姉曰く「抜擢されはったんやろ、一度は通る道や」とあっさり。
 にしき愛氏はショーのみ休演でした。そのほかあと3人ほど休演者が出ていた模様です。で、代役のガイチ様の暗い場面。銀橋の歌はやっぱりチャーリー様の声が妙にダブってくる。妄想入ったか?
 今回、於徒楽はユリ嬢に目がいってしまった。芝居でも良い役でやりがい有りそうだし、ショーなんて踊りまくり。フィナーレ前のパンツ姿がまた良く似合う。ダンスで魅せることのできる貴重な娘役がまたこれで見納めかと思うとね、寂しくなります。次はベルばらだしにゃ。

ベルリンなぁ

2001年1月30日
 キリヤン氏出演の「スターライトパッセンジャー」。端々に関西系アクセントが出るので嬉しい。前回のワタル様同様、舞台と絡む旅ってのはよろしい。ドラキュラ屋敷の話とか、ええ感じ。やっぱ彼女はこれから弾けるべし。引き締まった表情、白目のウエイトが二枚目のポイントなり。
 月組は東京にて公演中。はてさて、どうなんでしょうねぇ。関西版は日本物抜きで、サヨナラショー(?)的なものが新たに付いてくるらしいが、こっち宝塚でしか観ない於徒楽としては、キリヤン氏の活躍度も、気になる一人でありんす。

伊勢物語と世界遺産

2001年1月26日
 大劇場星組を観る。お芝居はすでに初日生中継をちらちら見ていたので違和感なし。演技にもそれぞれ磨きがかかり、「イロ男」業平を羨む台詞が揃っていたし、何より、脚本の良さをひしひしと感じた。これは出演者を誉めているつもりである。脚本が引き立つ演技をしなければ、観客にその意図が伝わらない。だから、そんな演技を引き出した演出も効果をあげているということ。
 日本史に五月蝿い友人と一緒に観たのであるが、「応天門の変と業平は同じ時期だったっけ?」と見終わってひと論議。こうやって於徒楽は宝塚から歴史の知識を蓄えてきたものぢゃ。
 ショー。世界遺産観光案内チラシを配っている人がいた。最初ピンとこなかったが、プログラムで再確認。オープニングでノル様が銀橋へ出ると手拍子。星組は観客もノリがよろしいようで。ブン様の場面がちょっとお気に入りのツボ。
 組替えの方。トウコ氏のショーでのソロ、心に刺さります。ナルミン氏が居たわいたわ、芝居では「序詞役」でソロ歌いまくり。やっぱし巧いっす。
 すみません。もう一回観るチャンスがあるので、今宵はこれにて。
 小林一三翁の「その時」は、梅田の阪急百貨店創業のお話。ま、そのプロセスとして宝塚少女歌劇にもNHKは触れていた。映った舞台は花組の「アジアン・サンライズ」フィナーレ。放送は例によってまたハイビジョンからやろか・・・。
 大衆の側に立った発想。ほんと、今や友の会はクレジット資格がないと会員になれへんけど、きっと現状を一番嘆いておられるのは一三翁ではなかろうか? 盛り付け係だったおじいさんのコメントが胸に響いた。「梅田行ったか?デパート行ったか?ライスカレー食べたか?」これを最近の話題になぞらえば、「有楽町行ったか?新しい東宝行ったか?金色シート見たか?」(+_+)
 TV観ました。京劇風の「オペラ座の怪人」的あらすじだそうで。旅ネタでも、ああやって舞台のこととつながってるとすごく面白い。自転車の波を横切ることができるのは運のいい人って、どんなんじゃろ。やっぱ中国のマンパワー、恐るべし。
 於徒楽は相手役(?)のコム氏もチラッと見られて嬉しかった。あれは雪組でやったんでし。ワタル様、歌い方をもちっと丁寧に心がけておくんなましヨ。ダンスは誰もが認めてるんだからに〜。
 次のご出演はベルばらだったかしらん。きっと似合うぞ、アンドレ。
 あの特集部分でご出演とは恐れ入りやんす。タカ様なればこそ。「愛あればこそ」で始めて「すみれの花咲く頃」で締める。いつもの如く合間におちゃらけが入るのだが、「年下の男の子」はよしとして「Everything」なんぞ違う感覚で聴くことが出来た。歌う側のツボをしっかり捕らえて体現してくださいますのぇ。ダンサー陣の男役、ミズ氏とスッシィ氏はわかった。名前は出てたので、ま、あとでゆっくり観るこった。
 今の組体制だと、こういう特集で出て行ったりレギュラー陣を立てたりできるのは宙組がベストではないか、としみじみ。あれはただマジメなだけではダメで、といってレギュラー陣が混ざれないほどのバリアは張れない。タカ様的な柔軟性がGoodなのでありんす。

発表されましたね。

2001年1月20日
 新聞で知りました。公式HPに行かんくちゃ。ばってん通話料が気になるのでネットの場所を考えませう。
 予想通り。月のリカ様、星のター様。今星は雪組化している(トウコ氏、ネッタン氏)ので、いいんでない? これに伴い、専科から組へ再び配属されるのでっしゃろが、お二人のトップお披露目は来年なり。で、星トップ娘役が空席となってしまうことは明らか。月は? そのままやろか。
 今これを書いているのは昼。ヒッパレの宙組さんご出演でしゅか(じゅる・・口元拭けや>自分)?
 スターライトパッセンジャーbyKBSを観ている於徒楽は、東京のこけら落とし映像をチラッと観て喜んでいる。
 支配人ってどんな仕事なんでっしゃろ? 劇場ロビーで要人をお迎えするとか、苦情処理とか、なんとなく想像はできるけれど。きっと事務的な部分で別に実務上のトップがいらっしゃらなければ務まらない(言い過ぎじゃ >自分)感じ。
 ここで、於徒楽が勝手にお気に入り登録させて戴いている皆様へ。情報発信ありがたいです。月組タニ氏がTVに出まくっているとか、宙組がヒッパレに出る(出た後?)とか、雪組次回公演の配役・退団者(レア氏がっっ)とか。於徒楽も何か発信できること(観劇とかあれば)を見つけて更新できるようにガンバらんくちゃ。
 今日見たので日付は今日です。
 夕刊だった。きっと年末に作ってあった記事と思われるぞヨ。
 東京宝塚劇場を漫画で紹介している。トイレが一方通行で、入口と出口が決まってるとか、2階席が3mせり出してるとか、1万円のSS席は座席プレートが金だとか。
 また、3人の「文化人」が挙げた宝塚次世代スターの名前も載っている。「文化人」というのは、アナウンサーのNさん、文芸評論家のKさん、画家のYさん。
 舞台写真は月組「ジャズマニア」フィナーレと、そして名前付で出ていた3名のジェンヌ、あさこ氏、かよこ氏、まひる嬢。記事にはこの3名のほかに、まっとぶ氏、音月氏、すっしぃ氏、柚希礼音氏(うぉぉ何者やねん)、みず氏、たに氏、かしげ氏の名前(今回は学年順ではない事ご了承を)。
 京都新聞が見出しに書いているのは、「強く楽しく華やかに」であった。うーむ。
 なんだかねぇ、それぞれの見方がござるのう。於徒楽ならば上記のほか、壮氏、きりやん氏、レア氏、ねったん氏、ひな氏。娘役は・・・ごめんなさい名前と顔と役が一致しません。
 だいありぃつながりの皆様、明けましておめでとうございます。
 星組の初日、東京行かないバージョンの公演であるが、専科出まくりでんなぁ。
 時代としては、藤原氏一門が勢力を伸ばし始める平安時代の前期であるから、女性の舞の衣装が天平風であることにも納得できるし、なんといっても百人一首に出てくる目の横の飾りがポイントなり。
 これ以降星組づく予定らしいター様。いい感じっす。敵役が続いているようだけど、ま、今しか出来ないといえばそうじゃろ。
 逆にこれ以降旅立たれてしまうブン様。あれもおいしい役ってことかね。過去のある設定やし。
 今回の意外な面子といえばガイチ様。組替えでも花・月でしかなかったし、組に馴染むのに時間がかかったんではなかろーか。きっとター様にくっついてんじゃないっすか? 好い人をやらせると適役なり。
 組替え面子では、トウコ氏・ネッタン氏。ター様の配下で一生懸命目を吊り上げて台詞をくっちゃべっておったのう。
 こう並べると、下級生が可哀相。ただでさえ日本物はなかなか役が少ないし、所作の面で使われにくい。更に於徒楽の勉強不足により、中継で名前が出ないと誰やわからへんのです。今度2月に観てきまっさ。
 先週のさえこ氏も録画してあるのだが、まだ観ていない。今週のじゅり氏。お得意の絵日記とネイティブな大阪弁でスマイル満開だった。
 それはそうと、やはり司会者は緊張しまくっている。もっと自然な感じで話せへんやろか。もっと東京公演の画像を写してくれへんやろか。ま、ええけどな。プライベートの一面も知りたいというファンの贅沢な要望があるのでっしゃろ。

riverdance 生体験

2000年12月14日
偶然手に入ったチケット。大阪城ホールの公演です。終演直後、阪急電鉄のトップ、小林公平会長の姿が目に留まりやした。
オフィシャルのURLがございまする。ばってんイングリッシュなので解読はご勘弁なり。
リンク

 臥龍氏一家、音楽「バカ」の友人とともに、初日を観に行きました。都合で10分定刻から遅れて始まったらしいが、於徒楽は更に20分遅れて会場へ。うるうる。でも、こういうものは、2つ位場面を飛ばしても何らストレスはないので、生体験できただけでもありがたい。
 なにがすごいかって、あの細かく刻まれたステップ。それを心地よく聞かせてくれる生演奏の音楽。演奏者をステージに出して楽しむ場面ももちろんある。トーキングドラム? かいな、叩く部分によって音程の変わるタンバリンみたいな手打ちの太鼓があって、日本の皆さんへあの津軽じょんがらっぽいメロディーを聴かせてくださったのもびっくり。
 於徒楽の座席は下手側だったので、演奏者のステージの方が近くて、上からその動きを見ることが出来たのも嬉しい。
 場面は、ダンスをメインに、合唱とインストルメンタルの部分を組み合わせて、新しい形の総合芸術に仕立ててある。
 さて、ダンス場面。アイルランド伝統の細かく刻んだステップが特徴となっているダンス。これがリバーダンスショーの核である。だがそれのみならず、タップダンスとのかけあいや、モスクワ民族バレエ(コサックダンスっぽいのや、アクロバット的な動きがキマッテタ)、モダンフラメンコとも融合していて、ダイナミックなオリジナル曲に乗って展開されていく。アイリッシュダンスでは、脚の動きがほとんどなので、横一列のラインダンスが一番の圧巻。タカラヅカを見慣れていてもこれは違うわ、綿密で細かい部分が揃っているのですから。
 合唱部分は、アイルランドなのでケルト的な和声、発声。友人が後で話していたが、最初ボーイソプラノかと思ったくらい透明感満載の女声ソロ、そして、有名なミュージカルナンバー「オールマンリバー(ショウボート)」を思わせる男声ソロも心に染みる。現代的で神秘的な全音・半音のハーモニー。
 演奏について。於徒楽が会場に入ったとき、バグパイプのようなものの音が会場に響いていた。予備知識がなくてダンスばかりと思っていた頭を冷やしてくれた。民俗的なダンスには当然民族楽器が大活躍。フラメンコはギター中心だったし、またパーカッションがすごくお忙しい。ドラムセットも本格派、そして、バンドネオンはスラヴ的なところが合う。バイオリンではなくフィドルのお姉さんが素敵だった。軽やかなステップでなおかつ速い弓さばき。そして大太鼓のお兄さんたちや、ソプラノサックス、フルート・ピッコロも、ダンサーの側でまぶしいスポットを浴びてソロ演奏。キーボードは大小3台見えていた。エレキベース・ギターもあって、ロックエイジの我々に馴染みやすいアレンジもあり乗りやすくてよかった。
 会場の反応。第2幕はエキサイト気味で手拍子がよく入った。あのステップがその分聞こえなくなるので痛し痒し。カーテンがないのでアンコールといっておこうか、最後のメドレー部分はどこを見てよいか迷うくらい活き活きとしてて、初日の爆発感がこれまた客席に及んでスタンディング! 於徒楽も立ち上がってしもた。

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