先月で味を占めたSKYSTAGE。今月も里帰りの機会があり、たまたまやっていたのが5年前の東西同時上演分。西の本拠地ではフェルゼンとアントワネット編@宙組、東の本拠地ではオスカルとアンドレ編@星組だった。
 この公演は両方とも観ていない。なので新場面は特に新鮮だった。宙組版は初演+90年フェルゼン編の主題歌・フェルゼンがメインの場面をベースに、2幕でのアントワネットのアリアが追加され「王妃を死刑に」の場面をカット。ジャンヌが居なかったもんにゃ。星組版は初演をベースに、衛兵隊が歌でまとまっていく場面を1幕の終わりに作っている。ルルーが居ないし。
 2006年版(星・雪)はダイジェストを観るのだが、ふと「見えていないのか、何故ついてきた!」の台詞がないのに気づいていた。5年前のもない、なぁ。もうこれだけ演ってりゃ客が勝手に付け加えてみてるってか。
 DVDで月組のショーを見てニマニマ。ユウヒ氏には大変刺激だったろう公演だが、はっきり言って特別出演があったからこその内容。エトワール不在というのか、プロデュース不足なのか、何故次のエリザベート役が男役なのか理解できた気がする。
あとはさららん氏とゆら組長が目立つ役だったのと、この公演でさよならだったえみくら嬢。よいお話があるんかいな。
 たぶんこのへんやと思うんじゃが、10月のある日。
 ガイチ様のソプラノをチェックしたくてDVDを観る。日本神話の世界を生徒自ら太鼓で迫力づける木村センセの演出。彼女たちは板付不動にてさながらドラム装置みたいな扱いやね。
 静の代表アマテラスは少ない出番で動の代表スサノオと渡り合う。映画「陰陽師?」でもとりあげられた姉弟愛なり。ソプラノは支障なく聴く事ができるが、確かにしどころは伝わり辛い。まるで能面のようなメイク故に、表情以外で勝負しなければならない。平和を追求する上で邪魔なモノを排除することは果たして赦されるのだろうか、などと妙に哲学的な内容だけに、かなり出演者側も演出側も苦労したのかな、なんてね。
 近日中にDVDの持ち主とアポの予定があり、なかなか観ることのなかったこの作品を観る。2003年でトドさまの専科主演大劇場初作品となったものである。この公演、ナマでは拝めなかった。
 このところ花組づいているトドさまであるが、悔しいかな作品的に両方ともよく出来ていた。「野風〜」は相変わらずの<お泪>谷センセの創り方なのだが、許せる範囲だったかな。キリシタン・南蛮文化との摩擦から歴史の裏側に廻った主人公というイメージで、この辺も谷センセの好きなジャンルなのかな、なんて。ex.「望郷〜」でロシアとの接触を描いてみたりとか。
 「レヴュー〜」は公平会長&草野センセの企画第2弾、雪組のニューヨークから花組のパリにフィールドを移して、ところどころに通し役(お芝居の狂言回しとほぼ同じメンバーだったのは気のせいか)がレヴューの創り手という説明を施していく。それぞれに見せ場を与えられて宜しいのう。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索