行って参りやした。劇場の中に入る寸前、妙に拍手が聞こえたのでどぎまぎしながら歩いてくと、あれますでにジェンヌご出演。5分前着席ってことですのん? シャせんせだから〜。今回は1階上手からの観劇なり。
 お芝居、ビックシなのがでんと舞台中央に居座っている噴水。水が出るわ出るわ。あとの具体的中身はネタバレになるのでやめまする。抽象的にいうと、「凱旋門」のときのような雰囲気かしらねん。
 ショー、これまた装置で仕掛けあり。バベルの塔・裏表大作戦って感じ。んでもって、似たようなことやってるな〜って思ってる間にラインダンス突入。オギーといえば「パッサージュ」、今回もその延長線上かにゃ。
 両方ともね、ターさまとトーコ氏との握手やらタッチングのところがあるんやけど、これで次のトップが別人やったら恐いよ・・・とふと思った。それから専科の皆さんがいい味やね。ガイチさまもポイント高いっす。
 退団同期の皆さんの中では、かよこ氏が3番手扱いって感じ。上級生のねったん氏(ショーでは美味しいところあるけど)をあっさり引き離して芝居もショーでも好い役を貰って居るぞよ。なるみん氏も歌でしっかり目立ってた。
 それにしてもトップコンビ。もっと大人の絡みが観たかったと思う。思いついたところで「南太平洋」みたいな感じ。幸いにして1回目、つまりまた観る予定なのでターさま&あき嬢を焼きつけときまする。
 結局今回はALL2階からの眺めじゃったばってん初のS席。表情が観やすかった。
 ということで各出演者について少し述べたい。まずはお披露目のトート:オサさま。まさにはまり役。なんといってもあの手、指先が怪しすぎ。黄泉の帝王らしく操ってらっしゃる。歌はもちろん完璧。結婚式のときにシシィを睨みつけるところがとってもお気になり。そしてルドルフとの「闇が広がる」は毎回大きな拍手。期待通りっす。
 次なるはフランツ:ジュリさま。低音部が意外にも弱点だった様子だが、この公演を通して少しずつ聞こえるようになった、かも。目をつぶると杜けあきさん風、といえば於徒楽的納得。月組育ちの演技力で青年から老年までをカバー。
 スカーレットからルキーニへ大転換のアサコ氏。お見合いの場面でフルーツをわざと転がして楽しそう。それは飼い犬に戯れる如く。またこの日の2幕初めの客なめは、カフェの場面のナンバーのフレーズを口ずさみながら登場。その他全体的に声がよく出るようになった気がする。
 タイトルロール、さよなら公演のエリザベート:ミドリ嬢。イメージよりも痩せはりましたよねぇ、絶対。少女から晩年まで、そして場面ごとに異なった絡みのトートへの表情。凛とした女王ぶりでござんす。
 大小ルドルフのお二人。1幕目は霊魂として出る以外にも幾つかちょい役が在って、それを捜すのがまたリピーターの楽しみ。すでに11月号の「歌劇」でネタバレ傾向やけど、しっかりチェックでっせ。下手側が有利かもね。
 ハンガリー独立運動家の皆さん。トートにピストルを渡しちゃうところなんかゾクゾク物。催眠術にかかってまっせ。前からそうだったっけ?
 宮廷の皆さん。一番の見せ場は宅配の相談でっしゃろ。やっぱり流した眼が泳いでるソルーナさん筆頭に美味しいコーラスぶり。
 女官の皆さん。「3日も食べてない」のフレーズが於徒楽のお気に。アフタクト(1拍遅らせて)カウントがけっこう難しいんやけどね。
 黒天使の皆さん。ルドルフの戴冠の場面の初めにクルクルと左右へ回っていくところが於徒楽のお気に。皆さん細いのねん。選ばれし10名なりよ。
 フィナーレナンバーは初演から変わらぬラインダンスを含め、流れ的に同じ。デュエットは「最後のダンス」を。アレンジは宝塚系のノーマルパターンでござった。星組版のチャルダッシュがとっても印象的だったのでちょいと落ち着きすぎかも。これはこれやねんけどさ。
 この日、妙に2階から掛け声がかかっとった。久し振りかねぇ。
 この日の15時公演はWOWOWメンバーズシアターということで、貸切でござんした。初めて貸切のパターンを体験致しやした。
 まず、開演10分前に「すみれの花咲く頃」のオルゴールが鳴って、5分前にWOWOWの水本アナが下手からご登場してさらに、「スターの小部屋」プロデューサーもご登場。組長ご挨拶が緞帳前センターからありやしたが、妙な笑いを誘う・・・。普段男役のハッチ組長は今回ゾフィー皇太后ということで「宮廷でただひとりの男」ながらもジョヤクのためにご挨拶のお声が外見とミスマッチやってん・・・。
 アドリブ挿入は今回かなり難しいけれど、2幕の最初のルキーニ、客をなめるシーンが唯一だったかにゃ。銀橋に入るなり、BGMの余韻の如く「ワウワウワウワウ・・・・」と言い続けて「皆さん、WOWOW観てますか?」とアサコ氏。
 1階上手にカメラが入っていたそうだが、残念ながら於徒楽はまたしてもB席で上手。ちょいとカメラ目線の部分はいまいち掴めず。
 終演後、トップスターへのインタビューとご挨拶あり。オサさまはその日によって役作りのためにブルーや紺その他のマニキュアを毎日楽屋で塗っておられる由。この日はブルー。
 この日は比較的親子連れもちらりほらり。んで、1幕終演後すぐに抽選会がありやした。研一生が衣装のまま出て座席番号を読み上げてくだすったばってん、あたりまへんどした。
 やっとキタぞよ花エリザ。11時公演B席下手どした。駐車場には相変わらず観光バスがざっと20台ほど見えた。確かにそれっぽいお客がウヨウヨしていた。ほぼ満員の客席、当日券は立見くらいでっしゃろね。
 再演ということで内容はもちろん、人の動きや衣装もほぼ同じ。違ったのは2幕の前半、戴冠式の後に新曲が入るということ。でもその分何処が削られたのかあまりピンとこない。ま過去物のDVDでも観りゃわかるっちゅーことで収めときませう。
 今回は敢えて全体の雰囲気を観るように務めた。新人公演の次の本公演というタイミングでもあり、若手はリラックスしてむかえられてるんではないじゃろきゃ? 上級生も、改めて自分たちがどんな風に客席に映ってるか確認できる貴重な機会でもある。
 ついつい過去物の役者達をふと思い出してしまったり、花組版について語るには薄いので、回数を追うごとに観ていこうと思う。でもこれだけは言えるかな、今回マイスター(私のスターぢゃなくてドイツ語で達人の意)小池センセはもうひとつ仕事(「モーツァルト!」の演出)を抱えていて、ほとんど細かく見る時間がなかったとのこと、実質中村Bセンセが座付の威信をかけて演出担当された由。この辺はさすが88年の伝統かしらん、と思った。台本さえしっかりしていれば問題ないぜい。
 JR京都駅ビル内の美術館で展示中のエリザベート関連アイテム。まだ100年しか経ってないので布とか乳歯とか調度品とか、生々しい感じ。
 ここでいうエリザベートは当然花組で再演中のあの話。絵画は言わずもがななれど、写真もいろいろ。まだ10月27日までやってはるさかい、行くんやったら水曜日の公休日が狙い目かもねん。
 やっぱウエスト50cmはホンマでっせ。そんで息子ルドルフの観察眼がすごい。鳥のスケッチが並んでたんじゃが、半端やおへんぇ。いまどきだったら写メール構えるんかなぁ?
 時代の変わり目を生き抜いた人々。だから舞台になって美しい姿が映える訳やねぇ。んでもって、しっかりオリジナルグッズをせしめる。花組公演のポスターも貼ってあったし。
 11時公演どす。実は稽古中の花組若手一行(ユミコ氏、ラントム氏、ほか5名ほど)もご観劇なりよ。某掲示板からの情報だけで本番突入。
 今回もジョヤクが2人。コウさまは外部で女優経験してるから特に違和感なし。おっと、古くは「PUCK」っつーのもあったっけ。初のユウヒ氏はねぇ、やっぱ女性なんや、と見直しちった。で、何故こういう演出なのか、というとですな、ヒロインのエミクラ嬢がより少女に見えるようにっつーことやわね。
 石田脚本ということで、テーマは「命」という重いものだけれどふんだんにコミカルな要素を散りばめて飽きない。謎の「ウサギの夢」がさ、ゆら組長でしっかりオチ入るし。シンデレラストーリーを絡めながら結局メデタシやもんね。
 リカさまに対抗できるのは「大海賊」以来のワタルさま。あの献体がなければメデタシになんないのねん。盆回しの真ん中で微笑む「彼」が一番いい顔してんのねん。於徒楽がナマで新人公演を観たことのある貴重なスターさんやからかなぁ、なんか嬉しいっす。
 男に「戻って」プロポーズが実るキリヤン氏、レーサーもいいけど白衣もね、って感じ。好きな人をモノにすると変われるのかな。そして、またしてもジョヤクをゲットするタニ氏。ちょっと前回とキャラが続くのは痛いか。小細工なしのケロ氏は、最初だけ女と絡めるって奴? 売り出し中のサララン氏、シリアスなパターンはやや堅さが見える。でもカワイイからいっか。
 ショーはロジャース生誕100年を全面に出してこれでもかと名曲を繰り出す。だが趣味もしっかり。司このみ先生のリメイク場面、踊りだすとすぐ判るぜい。ニューヨークでじゃんけんとかくれんぼするかぁ?! よーわからん。ま、ほっときませう。劇場の出入口に歌詞カードがあったのでゲット、フィナーレに歌いましたぞよ。
 ポイントは当然リカさまのジョヤクシーン。ワタルさまとの絡みは名場面となりまっせ。ええもんみしてもらいましたぇ。お蔭でコウさまが小さく見えるっす。損ピやのう。それとアユタヤかなぁ。バリ・ハイをハモる男役はホクショー氏ってか。
 15時公演は「TV収録」やて。なんじゃらホイ。
 我が家、あの番組よく観るんす。比較的現役も呼んで貰ってて、いつぞや真矢みきさんとか真琴つばささんとかやってるの観た記憶もあり。OGったって、まだ1年経ってないんですかね? タモ様こと愛華みれさん。彼女はホリプロ系事務所に所属とのこと、ドラマとか今後も出てきてくれるっしょ。
 さて、メニューは工程のシンプルなチキンソテー。こういう場合、30分もたせる為に色々とミニコーナーが用意されている。今回もそこそこに調理しながら笑いをとっていく皆しゃん。
 今回の1番の収穫は、松坂牛ツアーの推進者が彼女だったってことがわかった点やね、やっぱ。年始にフジテレビ系でやってたドラマ、当時は知らんがアーユー団体は今でも可能性ありって思う。というかきっと経験者が出演してなかったか? なんて。
 結局星2つの判定。あれって事前にゲストの好みを聞いてある程度それに合わせるような気がしてたのに、「何でもOK」だったのかしらん・・・。
 数ヶ月前「行くかどうか不明」としていた博多座花組観劇、なんと20日の当日滑り込みで立見券が取れたので、夜の部を楽しむ。
 於徒楽は初の博多座で、最初建物に目移り。歌舞伎公演も行われる関係上、調度品が日本らしくていい雰囲気なり。
 そんな中、大劇場と同じ「すみれの花咲く頃」のジングル。3階の一番後ろからだが、とても見やすくて、開演前から目の前のミラーボールにワクワク。そこにスポットがあたったときの客席の反応が嬉しくて。そして終演の送り出しはいつも聴くものと違うバージョンの「さよなら宝塚」。
 肝心の公演の中身は、上から観ても充分見応えのある計算された演出で、芝居・ショーともに素晴らしい。はるばる京都から新幹線でやってきた甲斐があったというもんすよ! 音響もすごく自然で、テープとマイクの声が溶け合ってて、まっこと新しい劇場けんよかよか!
 初演に立ちかえった芝居の脚本と、中大兄皇子の場面・歌を膨らませたことでトップらしさをモノにしたオサさまが衣装に負けないオーラを放っていてショーにも好影響。もともとWトップ用だった脚本に助けられて主題歌を歌う大海人皇子のアサ様。バウの『冬物語』を観ていた所為だろうが、安心感が増したように思った。さらに付け加えるなら、3番手のポジションで頑張っている愛音氏。妙にあの顔・髪型が若い頃(ココ重要ポイント)の紫苑ゆうさんに見えてしまった。その嫁りら嬢もすごく情感が在って、この後の雪でコム様をしっかり支えられる女優になれそ。
 ショーの方は上級生から下級生までみな活き活きしていて、宙から戻ったさお太氏も当然の如く大活躍。黒天使内定かしらん?
 で、千秋楽までお席は完売らしい。だけど不思議なことに、於徒楽の両隣には結局どなたも見えしまへんどした。さばき券に出会って座れたのかなぁ?
 休みを貰ったので早速チェック。ひととおり観て、いやはやまだ半年なのにね。本編はどーせビデオ同様と思われるので、今回は2枚組のスペシャルディスクの方について。
 主役4人のスペシャルビューで、台詞を聞いている間の表情とか、本編では映りにくい部分を抜粋してあった。うーむ、皆さん素敵っす。
 もうひとつのお楽しみは新人公演。やっぱさららん氏がタモ様に見える。メインはハバナの場面で、そこはほぼノーカット。ミュージカルナンバーごとの編集なのでね。そんでるいるい嬢かしらん。あのまま性転換なのねん。正解でっしゃろ。
 何よりも、必死でチケット取らなきゃ、と思ってたのはこうやってメディアに残る可能性が低かったから。著作権というヤツの所為でサ、初演は写真と、電波の悪いまま録音してたラジオ番組に残る歌声という形で記録。ま、21世紀版の手始めには良いことかにゃ。
 2階上手から11時公演を観る。開演前「和央の会」がサービスカウンター前に陣取っていた。お茶会かしらん?
 プログラムにて演出の木村センセが「一本物を凝縮した」と述べておられるように、確かにあと綺麗なプロローグと、ラインダンスから大階段に繋がるフィナーレをつけたら立派な一本物なり。一幕目の幕切れは謎解き直後が好い感じ。
 まだ始まって1週間なのでネタバレ的なところは書きたくないけれど、芝居の印象としてはカラフ王子を巡る3人の女達のそれぞれの生き様が書き込まれた、というところ。
 で、2階だったからか気になった部分、首斬り役人のソロダンス! プログラムにはスッシィ氏なり。宮殿の上の階で大きな剣をブルンブルンと振りまくっているので必ずチェックしていただきたい。親子の再会場面の辺りなんでついつい主役達に目が奪われがちなんですがねぇ。
 さて、ショーは幕開きからエネルギー的に中詰後の雰囲気。ボディパーカッションでっせ。EXPOの場面は乱れた髪を何度も掻きあげるタカ様。これは賛否両論出るかも。ベッカム氏に見習うのが良いか、自然な乱れを魅せるのが良いか。
 やっぱ45分だから短すぎ。どこを削ったかといえばプロローグ部分でっしゃろ。ノリ的にオイテケボリくらっちまった印象なり。そんでまたヨク躍る踊る。
 個人的にはミズ氏に努力賞を、これで東京にて退団のクオン氏に敢闘賞を。
 ほなこれからという皆さん、しっかり観てきてちょ。
 この日やっと京都で放送再開しているMXテレビの番組をちゃんと観たっす。はっきりいって遅すぎ。遠野あすか嬢の放送分で、本公演舞台映像は大劇場のTCAビデオ。その他当然ながら新人公演東京の映像。最後にチャーリーさまのさよならショー・ご挨拶が出てきたのでとりあえずご機嫌っす。
 「丸顔は私・・・」ってコメントが聞こえてきたような気がするけれど、うーむ、相変わらずって感じのあやか嬢。よしよし。
 あすか嬢は博多へ行かずに外部出演。ジュリぴょん様とともに「シンデレラ」なり。その後「エリザベート」もご一緒ねん。土管の中のスーパーマリオを口づさみながら舞台を頑張るらしい。怪しいヤツじゃ。「琥珀」では三角関係の二角を担って切り替えも上手くできたとのこと。器用なのかな、本当は。
 うん、何故あの千秋楽の日に発表なのかしらん。
某掲示板で「こむ&まー」と知って驚いたの何の。でもってしっかり新聞に顔写真入りで載ってさ、公式HPも、まるで「ぶん&まひる」コンビを追い出してさっぱりしたかのように見える。あぁ、またしても星組に続き元花組出身トップコンビ誕生よん。「ハウ・トゥ・サクシード」の新公で2人とも大きな役を経験していると公式HPにありんす。どーなってんの最近? 
 このコンビの初タッグは秋の全国ツアーから。演目見てあんぐり。「再会」「華麗なる千拍子2002」ってか。ちょうど演出のセンセがそういうローテなのねきっと。
 「再会」は、激似ナンバーを無視すれば充分ツアー向きの内容か、と。全ツのお客さんがどれほど「ガイズ」を知ってるのか怪しいし。まーちゃんサンドリーヌの変身振りは心配してへんよ。ま、コム氏がどこまでクサく演るかってところやけど。
 「千拍子」は、やっぱモ○ツのCMで幕が開くって寸法かな。パイナップル女王の衣装もそりゃぁサイズが合えば着てくださるはず。でも他の場面はコム氏のおいしいダンス力中心で再構成するでしょうな。この時期若手達は太田コメディ学習発表会をバウで頑張るやろし。
 どちらにしても於徒楽は来年の大劇場お披露目の演目の方が気になって仕方ないっす。ま、ダンスに定評のあるお二人、11年前の大浦&ひびきコンビを引き継ぐものとなるのでは? そんでもって専科スターを迎えてコム氏の女役主演もありかしらん?
 15時公演を1階にて。前に2階で観ている事により、流れを掴んでいるので見たい部分を少し本題からはずして観てみた。新人公演の次の公演日にあたっているからであろう、そのままビデオカメラが入っている。中央2台、上手・下手に各1台、銀橋傍下手に小型カメラ1台。2階にもきっと1〜2台配されているはず。
 「追憶〜」プロローグから始めのカーニバル(スペイン語なら本来はカルナバルか?)、ジブシー達の銀橋通行までは振付や人の動きが再度1年後のカーニバル描写に反映されている。間違い捜しできそ。1年の中で変わってしまったものが見えてくる。サービスの客席降りは、上手がブンさま、下手がコム氏、かしげ氏と思われる。その他「黒い疾風(かぜ)」に扮したジプシー達、なんとなく誰が誰だか見当をつけて観られるようになる。
 「ON〜」プロローグとパレード後(エピローグ?)はタップ。以前アイリッシュダンスを観に行ったことのある於徒楽は、パレード後に魅せる下級生の振りを観て「リバーダンス」が少し思い出された。
 でも、お楽しみは開演前のクラウンUSAトリオによるパフォーマンス。この公演には先日退団した花組の上級生(たまお氏他2名?)が観劇しておったのだが、しっかり客席(2列目センター?)降りでチェックが入り、小リンゴ風船をめぐってジャンケン。客の勝ちでクラウンからプレゼントあり。でもって、中リンゴクッションとお酒のボトル(きっと「雪」の限定物じゃろ)が指揮者から差し出されたのにビックリ。ここは中リンゴの出番となり、クラウンAがA席上手と戯れている間にクラウンUとSがセンター席を挟んで通路でキャッチざリンゴ! 上手く往復しておった。銀橋に戻って手拍子&肩各2回の手合わせをしているうち鐘がなり袖へ引く3人。うーむ。こんなレク的演出ってどこの発祥? ラスベガス辺りやりそやな・・・。
 ジャズの場面のまひる嬢。脚が細いっす。あの場面はトップ娘役として嬉しいところっしょ。男役の間に入ってセンターで踊るんよ。イキイキしてる。
 テロ追悼の場面の雪。あれはドライアイスかにゃ? 短時間で融けてしまわんと、あと踊るのに危険なり。
 全体的にも、新人公演後で下級生がリラックスして公演に臨めていたと思う。アドリブも少しテンポよくなったみたいで、台本どおりのギャグ共に小気味良い。それと、客席に小学生らしき姿を見た。午前で終わったのかにゃ? そして座席の座高を上げる座布団が出ていた。観やすくなるんやろね。
 いやはや、これがマイ千秋楽。芝居のラストがいまいちだからか涙ナシ。ショーのラスト、ブンさまの笑顔(特に口を大きく開けて笑ってる)が焼きついた。
 なのに涙はナシ。ブン&まひる、とってもお似合いだった。リフトターンに惜しみない拍手を送った。専科として雪に戻ってきたなるぴょん氏は2番手待遇でのさよなら公演。だからにわかに結成されたトップトリオがそれぞれに超新星の如く魅力をバクハツさせていた。
 今回は2階からの観劇、予習もほとんどなしで臨んだこともあって、主要メンバーの配置が少し掴みづらかった。帰りにプログラムを見て得心。雪組は前回の公演を観ていないので実をいうとブン&なるという構図では「猛き黄金の国」の配役がふっと思い出されちゃったりしてイカンいかん。
 芝居は正塚演出全開。記憶喪失といえば「テンダー・グリーン」(古いっ)ジプシーといえば「二人だけの戦場」(バウやったのう)貴族がらみの捕虜解放といえば「ロマノフの宝石」(うーむこれも古いか)そして影の主役ともいうべき、出演者が動かす壁と椅子と頻回の盆回し。
 ショーは大階段パレードの後があると聞いていたので平静に受け止められた。タップと、かつてのミュージカル映画等で有名なナンバーと、昨年の飛行機テロ事件を少し絡ませた構成。これから観るアナタへ、開演5分前には客席に着いておくべし! 始めから終わりまで、これまでのショーのパターンを覆す演出が凝らされておりやす。そーそー、通し役が有って、それから全体的な印象としては過去にTVで観た草野演出作品「ショー・アップ・ショー」のような洗練された感覚を彷彿とさせた。バガボンドから黒燕尾への変身とか、ジーンズで踊りまくるところとか、若干ネタがかぶってることはココだけにしとこっと。
 MXテレビのあの放送、京都で一時期途絶えてたのが最近再開されてて気になっていた。なかなか観ることが出来なかったけれどもやっとである。
 ちょうどビデオに撮ってくれていたものがありチェック。アサコ氏の分だった。スカーレット後で、舞台映像はチャーリーさまが君臨中の花組公演。きっちり観られてないので不充分なコメントとなるけれど、「同期の森奈みはるが・・・」ハハハ、始まったわい。前の男性司会者もそれなりの持ち味を発揮されていたが、やっぱこーゆーのはOGの情報網で展開していただけるとオモロイのう。
 ま、中山秀征氏夫人ということで、21世紀の高島夫妻状態を期待しておるぞよホホホ。顔が丸くなったと思ふ。そりゃそうか。あの時間はビデオでないと観らんないからこれから撮るべしって、於徒楽にしては力抜けまくっとったわけやね。
 新生星組がムラにやってきた。もう初日からひと月経つので全体に馴染んでいたように思う。だが於徒楽的には昨年のお正月公演以来であったため、あまりにも主要メンバーが変わっててホント誰が誰だかってトコロ。
 ター様、あき嬢のコンビからトウコ氏、ねったん氏まで揃うと数年前の雪組やん、と思いつつ、でもみっこ氏やチカ嬢がいて混乱する思考回路も、おかよ氏やマトブン氏の姿を見ればやはり星組なんやな、とも。今回専科は元星組での経験値あるサエピー氏。彼女は宙組でアンドレ&オスカルを経てきたからか、銀橋で独り歩く姿を見ればスターの香りが漂う。だけど群舞では少し弱く見えた。
 さて、今回は初舞台生のお披露目公演でもある。歌い出しの4小節は日替わりらしいが、男役の子が凛々しく男役の発声で始めるもんやからビビってもうた。さらに合唱でしっかり混声っぽく重なるから、ホンマに研一かいな、アンタら! ってツッコミ入れそうになった。口上は娘役3名。これまでの団歌と違って新鮮。これからは「清く〜」ってやるようになるんかな。
 今回『歌劇』座談会を読まずに舞台拝見したこともあり、人物・配役が中途半端な把握に終わっている。とか言いながら記したいことは幾つか。主演コンビはすでに息もぴったりで歌も踊りも芝居もソツなし。大階段を最後に下りるター様、初めて観たんやけどすでに貫禄がありんす。あき嬢、もう少し太った方が良いかも。そんでもってトウコ氏が真ん中で歌い踊るのは気持ちヨカッタ。ねったん氏は芝居では狂人まがいのオーラでいい味出してたし、組長・副組長がショーの群舞で締めてくれてたし。
 芝居の谷先生。いつもより公演時間を長く取ってミュージカル色を全面に押し出し、衣装(ゴルチェ)で話題を振り撒き、原作もので、20世紀の悲劇を柔らかに解説してくれている。『ベルばら』でフランス革命の知識を詰め込んだように、これでボヘミア⇒チェコ(スロバキア)の歴史を紐解く気になった。ほら、『秋・冬へのプレリュード(前奏曲)』がよぎり、また『国境のない地図』がよぎり、『エールの残照』がよぎった。
 レビューの中村B先生。いつもより10分短いためか幕開きから初舞台生のラインダンスまでがだらだらと続いたって感じ。その後の大階段前だけでも充分かな。もう一工夫欲しいところなり。
 ヤン様のときの大震災中断以来ちゃうやろか、そんな大衝撃。今朝たまたま民放のスポーツ新聞記事紹介のTVで目覚めたんやけど、チャーリー様東京当面休演の記事に一瞬でガガガと頭の回転が速くなったっす。母がムラで4月6日11時公演を観ていた、という。その後チャーリー様の体調異変がはっきり舞台に現れた訳で。当時母は気がつかなかった様子だったので、ネットでそのあたりの情報が飛び交って、ドラマシティは主演予定者(即ちチャーリー様)不在で公演したってことを話すと逆に驚いていた。
 一昨年暮れの東京公演で足を引き摺っていた時、実は炎症を起こしていた可能性もありやなしや。発症は今回が初ではないらしい、との情報も。また、今から8年程前の公演『冬の嵐/ハイパーステージ』を途中休演したという記憶もふと呼び起こされてくる。彼女はどちらかというと決して身体は丈夫ではないタイプなので、大劇場1作限りというのは何処かで納得できる部分が於徒楽的にあったのにね・・・。まさかその貴重な舞台に上がれない苦しみを彼女自身がファン以上に味わうことになるとは、なんという運命、なんという試練。もしも全日程休演、ということになれば、観客動員のことを考えると本人次第ながらも退団の日付を延期させて再度東京で数日間公演するという予定が作れないものか。ムラ大劇場でも不本意な千秋楽、そのまま終わるには忍びないったらありゃしない。
 すごく複雑。同期のチャーリーさまも東西の大劇場は1公演づつのみで終わってしまうし。そして雪はコンビお披露目やからしばらく安泰かいな、とタカをくくっとったものを。ま、90周年体制に備えてのことなんやろか。
 ブン様&まひる嬢、このお2人は『殉情』でもう満喫してしまったってことなんかねぇ。鋭いファンは、予定の全国ツアー公演の中身が未定だからもしやという気がしてた、なんてカキコミをしてはったっけ。ま、お2人とも充分女優業でいける実力・美貌をお持ちやしそっちで頑張りおし、もーっ。
 そして次期トップ最有力は当然今年のスカーレット:コム氏。好演とのこと、同期のオサ氏も夏からやし時期的に遅くはない。でも2番手という役者としての充電期を駆け抜けてしまうのは如何なものか・・・。そうそう『エリザベート』のルドルフ同志やったのう。ブン様は星で、コム氏は宙で。ってことは、初演の雪がタータン様やからこのシナリオどおりとなると本公演でルドルフをやったらトップスターに成れる、なんてジンクスが出来てしまうんやね。じゃ、今年の花で誰がするん? へへへ。

主題歌集CD聴いて

2002年4月6日
 2001年版は2枚組と気合が入ってるなぁと思ったのに何のことはない合計80分に収まらなかっただけのこと。1枚目は36分余り、2枚目は44分あまりやで。カラオケバージョンのあった80年代が懐かしい・・・。
 振り返れば東京初演が幾つかあったのと、トップスターのサヨナラ公演が多かったのと、ベルばら他再演物が多かったのが特徴かと。
 オーケストレーションが今回分厚くなっていると思った。舞台は「花の業平」「猛き黄金の国」しか見に行っていないのでどこまで同じかワカランが、エフェクト的にもよく整っていると思う。技術の進歩なりや。
 で、得したのは星組、損したのは花組である。公演ローテーション上仕方がない。今後とも東西の公演を集めていくことになろうが、「風共」は入ってくるんじゃろきゃ?
 とっても観やすいお席だった。2回目なので舞台展開はわかっている。休演日明けでなんとなく元気な皆様。11時公演やったしのう。
 駐車場には約20台の観光バスが。うーむ、団体さんに支えられる西の本拠地。1階席下手はほぼ団体客。ショーなんて遅れてやってこられたので、プロローグの5分は集中できなかった。
 今日気づいたのは、スカーレット役を控えてアサコ氏、後ろ髪を伸ばしていること。役的にも支障のない、むしろそれが効果を増すほどしっくり合っている。きっと夜もお稽古してはるんやろーなそろそろ。
 宝塚でJ-POPを採りあげるのはまだ珍しい。まだTMPとよばれた頃「サウンド・イン・ビッグ・シティ」’90年でジャニーズの曲なんかが比較的採りあげられたっけ、それ以来かもしれない。
 楽曲提供ではショーの主題歌、挿入歌にと書き下ろしたパターンがこの数年あるけれどね、今回の、既製曲そのものを使った方法はなかなかなかった。でもま、バウホール作品では青春もの(中村暁センセなんて常道? ってくらい)に使われてたのを覚えてる。
 思ったより冷静に観られた。もっと泣いちゃうかな、とハンカチを用意していたけれど。あの、感動はたっぷりさせていただいてるんよ、コレでも。終演後、主要スターの顔写真を見ながら、この辺り(中堅男役)が何人か抜けるんだ、とか、アスカ嬢の写真がない(組替えで撮影に間に合わなかったんじゃろか)、とか。
 まだチケット残ってます。贅沢言わなければ座れますよ当日席でも。ほほほ。

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