新生星組がムラにやってきた。もう初日からひと月経つので全体に馴染んでいたように思う。だが於徒楽的には昨年のお正月公演以来であったため、あまりにも主要メンバーが変わっててホント誰が誰だかってトコロ。
 ター様、あき嬢のコンビからトウコ氏、ねったん氏まで揃うと数年前の雪組やん、と思いつつ、でもみっこ氏やチカ嬢がいて混乱する思考回路も、おかよ氏やマトブン氏の姿を見ればやはり星組なんやな、とも。今回専科は元星組での経験値あるサエピー氏。彼女は宙組でアンドレ&オスカルを経てきたからか、銀橋で独り歩く姿を見ればスターの香りが漂う。だけど群舞では少し弱く見えた。
 さて、今回は初舞台生のお披露目公演でもある。歌い出しの4小節は日替わりらしいが、男役の子が凛々しく男役の発声で始めるもんやからビビってもうた。さらに合唱でしっかり混声っぽく重なるから、ホンマに研一かいな、アンタら! ってツッコミ入れそうになった。口上は娘役3名。これまでの団歌と違って新鮮。これからは「清く〜」ってやるようになるんかな。
 今回『歌劇』座談会を読まずに舞台拝見したこともあり、人物・配役が中途半端な把握に終わっている。とか言いながら記したいことは幾つか。主演コンビはすでに息もぴったりで歌も踊りも芝居もソツなし。大階段を最後に下りるター様、初めて観たんやけどすでに貫禄がありんす。あき嬢、もう少し太った方が良いかも。そんでもってトウコ氏が真ん中で歌い踊るのは気持ちヨカッタ。ねったん氏は芝居では狂人まがいのオーラでいい味出してたし、組長・副組長がショーの群舞で締めてくれてたし。
 芝居の谷先生。いつもより公演時間を長く取ってミュージカル色を全面に押し出し、衣装(ゴルチェ)で話題を振り撒き、原作もので、20世紀の悲劇を柔らかに解説してくれている。『ベルばら』でフランス革命の知識を詰め込んだように、これでボヘミア⇒チェコ(スロバキア)の歴史を紐解く気になった。ほら、『秋・冬へのプレリュード(前奏曲)』がよぎり、また『国境のない地図』がよぎり、『エールの残照』がよぎった。
 レビューの中村B先生。いつもより10分短いためか幕開きから初舞台生のラインダンスまでがだらだらと続いたって感じ。その後の大階段前だけでも充分かな。もう一工夫欲しいところなり。

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